インターネット基本用語集




【英文索引】

ARPAnet 米国国防総省の高等研究計画局(ARPA:Advanced Research Projects Agency)が実験のためにつくったコンピュータネットワークのこと。この時に、現在インターネットで標準的に使用されているIPと呼ばれるプロトコルの原形を開発したことから、インターネットの前身といわれている。
BBS Bulletin Board Systemの略で、電子掲示板のこと。パソコン通信等で複数の人が、自由に意見などを書き込んだりまた、そこに参加しているすべての人がそれを読むことができるようなコンピュータシステムをいう。
DNS Domain Name Systemの略。IPアドレスと呼ばれる、コンピュータが理解しやすい数字であらわされた“住所”と普通の文字であらわされたbekkoame.or.jpのようなドメイン名を照合させるためのシステム。
E-Mail 電子メールのこと。昨今のインターネットブームで名刺にE-Mailのアドレスを刷り込む人が多くなった。結構なことだ。初対面の人と別れたあとで、電話でお礼をいうのもちょっと大げさかなという時など、電子メールなら実に気楽。
Eudora-J 米国アップル社製パソコン、マッキントッシュ用のフリーウェアの電子メール用ソフト。最近、ウィンドウズ用も出たが、こちらはお金を払わなければ買えない商品版。
FTP File Transfer Protocolの略。インターネットの代表的なサービスの1つで、ファイルをインターネット経由で転送すること。インターネット上には、さまざまなフリーウェアやシェアウェアを蓄積し、誰でもアクセスを許しているAnonymous FTPサーバーと呼ばれるサーバーがある。anonymousとは匿名のこと。そのサーバーにユーザーIDを持っていなくても自由にアクセスしてフリーウェアやシェアウェアをとってこられることからこの名がついた。
Gopher インターネット上のサービス名称。gopherサーバーというサーバーにアクセスしてメニューに添って選択していくことでさまざまな情報を検索できるサービス。
HOT JAVA ホットジャバと発音する。ワークステーションのメーカーである米国サンマイクロシステムズ社が開発したプログラミング言語のこと。これをホームページに使って情報発信をすればホームページ上でリアルタイムに音声やアニメーションを流すことが可能になる。
HTML Hyper Text Markup Languageの略。ホームページを作るためのプログラミング言語のこと。プログラミング言語とはいえ、非常に簡単に扱えるため、プログラムとは無縁の人でも簡単にホームページを作って情報発信をしている。
INS1500 NTTのISDN通信網の商品名。インス1500と読む。光ファイバーケーブルによる通信なので、高速で安定したデータの伝播が可能になる。プロバイダーや企業などの大容量の通信を必要とするところが使う。対して一般家庭や小規模事務所向けにはINS64というものがある。これは、一般回線から簡単に工事で変更することができる。
IPアドレス インターネットに接続されている個々のコンピュータにつけられる“住所”のようなもの。プロバイダーと契約して送付されてくる資料に次のような数字があればそれがIPアドレスだ。 202.11.252.2(ベッコアメ・インターネットの例)
ISDN Integrated Services Digital Networkの略。電話、コンピュータデータ、ファックス等のサービスをデジタル方式で統合的に扱う通信網。高速なおかつ安定した通信が可能なため最近は一般家庭でも一般回線からISDNに換えてインターネットを楽しむ人が多い。
JPNIC JaPan Network Information Centerの略。インターネットに接続されているコンピュータのIPアドレスは決してダブってはいけないのでそれを一元的に管理するための団体が必要になる。それが、米国のNIC。JPNICはその日本における下部組織。
NCSA National Center for Supercomputing Applicationの略。米国のコンピュータとインターネットに関する研究団体の名称。ここが、開発したWWWブラウザ「モザイク」の大ヒットにより、インターネットが一挙にブームとなった。
NSFネット 1986年米国立科学財団(略称NSF)によって構築されたネットワーク。現在のインターネット基幹ネットワークになったといわれる。
POP Post Office Protocolの略。プロバイダーのサーバーに設けられたあなたの私書箱にたまった電子メールをあなたのパソコンに読み込む時の通信のやりとりの取り決め。お使いの電子メールソフトには、POPサーバーの設定をするための欄が設けられている。
PPP Point to Point Protocolの略。ダイヤルアップIP接続する際のコンピュータ同士が会話するための取り決め。
SMTP Simple Mail Transfer Protocolの略。インターネット上のホストの間で電子メールをやりとりするために定められた通信の決まり。あなたが電子メールを送信すると相手方のSMTPサーバーと呼ばれるサーバーに向けて送られ一度貯えられる。相手はそれを読みに行くというシステム。
TA Terminal Adapterのこと。ISDN回線とコンピュータやコンピュータネットワークを接続するための装置。ダイヤルアップIP接続用のTAは安いものでも50000円程度していたが、95年12月NTTが39800円という価格破壊ものを出して世間をあっといわせた。
TCP/IP Transmission Control Protocol/Internet Protocolの略。インターネットで標準的に使用されているコンピュータ同士の通信の決まり事。まったく異なったOSのコンピュータ同士でもTCP/IPをサポートしていればデータのやりとりが可能になる。
TELNET インターネット上でリモートログインという一種のコンピュータの遠隔操作をするためのツール。このツールを使うことにより、プロバイダー経由でパソコン通信に接続したり、一般に公開されている大学などの図書館のコンピュータに接続して情報を引き出してくることができる。
UNIX ユニックスはワークステーション等に使われているOS。現在、インターネットに接続されているサーバーの多くは、このOSを搭載している。扱うにはパソコンに比べかなり専門的な知識が要求される。
URL Unique Resource Locatorの略。WWWにおけるホームページの住所をあらわす形式のこと。http://www.kkbest.co.jp/などのように記述する。これをネットスケープのようなWWWブラウザの所定の欄に入力することにより目的のホームページが表示される。
UUCP接続 Unix to Unix Copy Programの略。その名が示すとおりUNIXが動いているコンピュータ同士でファイルのコピー(転送等)を行なう仕組み。
WWW World Wide Webの略。直訳すると世界に張り巡らされたクモの巣。今はやりのホームページを発進するためのインターネットにおけるサービスの1つ。このサービスの登場で、文字、画像、音声等のマルチメディア情報が取り扱えるようになった。


【和文索引】

@(アットマーク) 電子メールアドレスをあらわす時に自分のアカウント(ユーザーID)名と所属している組織を区切るための@のこと。たとえばhanako@kkbestならhanako at kkbest(KKベストに所属の花子さん)という意味になる。
アカウント パソコン通信のNIFTY-Serveを経験している読者なら、ABC01234のような番号をお持ちだろう。ユーザーID、または、単にIDともいうのだが、サーバーやホストコンピュータに接続(ログインまたはログオン)する時に自分の名前代わりに使用するもの。
アクセスポイント インターネットの世界では、ダイヤルアップIP接続ユーザーがプロバイダーに電話して接続するための場所、あるいは、電話番号のことをいう。契約しようとしているプロバイダーが3分10円の市内局番にアクセスポイントを持っているか否かは、個人ユーザーにとって一番考慮すべき問題である。
アドレス 正確には、IPアドレスというのだが、インターネット上のコンピュータの住所のこと。インターネットに接続されている世界中のコンピュータには、それぞれ独自のIPアドレスが割り当てられている。その割り当てはNIC(Network Information Center)という組織が行なっている。日本では、その下部組織であるJPNIC(ジェーピーニック)がその任務を代行している。
アナログ回線 NTTの一般加入電話回線のこと。ISDN回線がデジタル信号で通信することから、その反対の意味で、通称、アナログ回線と呼んでいる。 オンラインサインアップ そのプロバイダーと契約したいユーザーが、パソコン通信用のソフトを使い、プロバイダーのコンピュータに接続、画面の指示に従って必要事項を記入することで契約を済ませるシステム。オンラインサインアップをサポートしているプロバイダーでないとできない。郵送、ファックスなどの申し込みに比べて非常に短い時間でダイヤルアップIP接続が可能になる。その時間は、プロバイダーにより異なるが、速いところで、直後、遅いところでも1時間ほどで可能である。
クライアント サーバーに対する言葉としてクライアントがある。クライアントは利用者が直接操作するパソコンなどのことで、ネットワークでサーバーに接続されている。クライアントとサーバーは処理を分担し合って協調的に仕事をこなしていく。
ゲートウェイ 異なるネットワーク同士を接続してデータの受け渡しを行なう部分、あるいは装置をゲートウェイという。たとえば、NIFTY-ServeからPC-VANに電子メールを送るとお互いをつなぐゲートウェイを通って電子メールが届けられる。
コンテンツ 本来は中身という意味だが、マルチメディア、インターネット業界では、CD-ROMやホームページという器を使って“どんなもの”を見せるか、あるいは“どんな”サービスを提供するのかという、その“どんな”の部分の意味に使われる。
サイト 本来の意味は位置、所在地、敷地。この場合インターネットに接続されている装置や設備のある場所、あるいは、その装置そのものをいったりもする。加えて、「サイト〜」というふうにホームページのタイトルにも使用されることもある。例として、「Site Live Cars」http://www.butaman.or.jp/livecar/は、輸入中古車の紹介ホームページ。
サーバー インターネットに接続されていて、WWW、FTP、電子メールなどさまざまなサービスを提供する装置と専用ソフトを合わせたものをいう。
専用線 NTTに頼んでプロバイダーとの間に24時間365日つなぎっぱなしの電話回線を引くことをいう。NTTに払う回線使用料は、もっとも安い値段で5万円程度だが、プロバイダーからは20万円以上請求が来るので個人ユーザーには無理なサービスだ。 ダイヤルアップ(ダイヤルアップIP接続) その都度、プロバイダーにモデムを介して電話することによりインターネットに自分のパソコンを接続するサービスのこと。
デジタル回線 ISDN回線の通称。対して一般加入回線をアナログ回線と呼ぶ。アナログ回線に比べ高速でエラーの少ない通信が可能なため、最近のインターネットブームで一般家庭にも普及し始めた。
同期/非同期 同期は、ISDN回線における64kbps以上の通信に利用されるモードで、一定の周期で一定のビット数を転送する通信モード。非同期通信は、一般加入回線、あるいは、ISDN回線の38.4kbps等を利用した通信方法のこと。
ネットサーフィン 世界中のホームページを次々に見ていくこと。リンクをたどっていくと思わぬ情報に出合えるため、これを趣味にしている人が多い。しかし、ついつい時間を忘れてしまうので、電話代とプロバイダーへの料金がかさむことにも。
ネットスケープ 世界で、80%のシェアを持つといわれるWWW用のクライアントソフト。正確にはネットスケープナビゲーター。米国ネットスケープ社が開発。
ネットスケープ社 シリコングラフィック社を退社したジム・クラークによって起こされたインターネットの申し子のようなベンチャー企業。創設後1年ほどで株式を上場しその後も急成長を続けている。
バケット 本来の意味は「小包」のこと。デジタルデータを小包のように分けて転送することからこの名がついた。バケットの1つ1つがIPアドレスの情報を持って流れていくため、迷子にならないで、目的地に到達できる。
パソコン通信 複数の人が電話回線を介してパソコンをホストコンピュータに接続し、互いにさまざまな情報をやりとりするためのシステム。NIFTY-Serve,PC-VANは、パソコン通信会社の最大手。
パスワード プロバイダーのサーバーにダイヤルアップIP接続をする場合、あなたが正規のユーザーであるかどうか確認するための暗証番号のようなもの。
光ファイバー 光により情報を伝達するためのケーブルのこと。髪の毛のように細いプラスティック繊維を組み合わせて作られる。大量の情報を安定して伝達できることから、マルチメディア時代の情報インフラの要と目される。
ビジー プロバイダーのアクセスポイントが話し中でダイヤルアップIP接続ができない状態をいう。ピーク時間帯と呼ばれる夜11時から深夜2時ごろまでが、ビジーになりやすい。
ブラウザ ネットスケープナビゲーターのようにホームページを表示させるためのアプリケーションソフトのこと。browseは本を拾い読みするという意味。
プロトコル コンピュータ同士がデータのやりとりをするための取り決め。プロトコルはメーカーや機種によりさまざまだが、インターネットでは、TCP/IPというプロトコルに統一されているため異機種が混在していても何の問題もなくデータのやりとりができる。
ホストコンピュータ コンピュータネットワークの中心的な役割を果たすコンピュータのことをいう。ホストコンピュータの下に複数の端末装置が接続されていて、データの入力や呼び出しを行なう。
ホームページ インターネット上の掲示板のようなもの。インターネットがこれほどまでに一般化した要因はこのホームページによるところが大きい。文字だけの情報でなく写真、イラスト、音声、動画などマルチメディア的な情報を発信することができる。
モザイク NCSAという米国の研究機関が開発した、ホームページを表示するためのブラウザ。このソフトが登場してインターネットが一気に身近なものになった。現在は、ネットスケープナビゲーターにその王者の座を譲る。
モデム コンピュータのデータを電話回線を使って伝達するための装置。早い話がコンピュータ用の電話。bps(bit per second)という単位でその通信速度をあらわす。現在は、モデムの価格もこなれてきた28800bpsがもっとも人気のある通信速度。
ユーザー名 ユーザーID、アカウントなどともいう。プロバイダーと契約する際に決める自分用のあだ名のようなもの。ダイヤルアップIP接続の時にパスワードと合わせて使用することにより接続ができる。また一部のプロバイダーを除いて電子メールのアドレスの一部となる。
ルーター ネットワーク同士を接続するための装置。ネットワーク用のモデムと思えばいい。ルーターの語源は、rootから来ている。バケットを目的の方向に導く(ルーティング)ことからこの名がついた。





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