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消化管は不思議な臓器で、内臓であるにもかかわらず体外と接しています。食べ物は消化管の表面から吸収され、体内へと運ばれます。口から入るものは食べ物のほか、化学物質、病原体などがあり、さまざまな物が消化管を通過します。それゆえ消化管は、かなり丈夫なものだといえます。

多くの人の胃や腸は、普段、何の文句も言わず、黙々と働いています。しかし、一方では病気を抱え、悲鳴を上げている場合もあります。胃の痛み、吐き気、便秘、下痢など数々の症状がそのサインです。

ここでは、消化の不思議を易しく解説しました。理解を深め、健康体を維持するための一助としていただければ幸いです。

人の消化器官の構造と働き

胃液を分泌。食物の消化の前段階を行い、また、外来細菌の殺菌もします。
すい臓
消化液のすい液をつくり分泌するほか血糖をコントロールするホルモンを分泌します。
十二指腸
肝臓からの胆汁、すい臓からのすい液などの消化液がここに分泌され、食物を消化し、食物中の雑菌の殺菌をします。
小腸
食物を消化し、栄養素を吸収します。
肝臓
小腸で吸収された栄養素を、全身へ送り出したり、一時貯蔵したりします。また、胆汁をつくったり、さらに、人体にとって有害な物質の解毒作用も行います。
大腸
主に水分吸収が行われます。残りの食物のカスは糞便として体外へ排泄されます。

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