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■WHO憲章における「健康」の定義の改正

WHO執行理事会(ジュネーブ)で「健康の定義」の改正案が採択されました。これは往来の健康の定義に「スピリチュアル(spiritual)」な状態が付け加えられたものです。この改正案への対応に当り、これまでスピリチュリアティについて論ずることがタブー視されてきた日本の厚生省や学会では、「スピリチュアル(spiritual)」の適当な訳語も決まらないまま、現在、困惑をもって議論が行われています。

イスラム諸国の代表達の強い主張に よるものだそうである。とすれば、この単語は「宗教心」を指していると思われます。いずれ正式に日本語に訳される時には、「癒し」などという流行の言葉を当てて妥協することになるでしょう。世界でもっとも「宗教心」に乏しい民族は日本民族であるといわれています。「宗教心」がないと言われながら、一方ではあちこちで似非(えせ)宗教やそのまがい物が流行ってます。それが「宗教心」のない姿そのままの状況なのですが、WHO憲章における「健康」の定義の改正の論議が進みますと、今後さらに似非宗教が蔓延する口実を与え兼ねません。そうなれば、日本社会全体にとってかなりのマイナスが出るものと予測されます。

今後もその推移を見守っていきましょう。

・WHO憲章の健康定義改正案の経過
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 http://www.med.hokudai.ac.jp/~senior-w/Others/whohealth.html

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